引用元: https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/nogizaka/1677232149/
–山
春泥の山靴重し風さやか
雪渓に靴蹴り目指す肩の小屋
靴滑し秋湿りたる苗場山
冬の峰靴跡直ぐに消え去りぬ
雪稜や靴のアイゼンガリガリと
–街またはスパイ
外套や靴音殺し立ち去りぬ
(12/24)6:35 句会 題 靴 >>627
1
向き合っている靴と靴虎落笛(もがりぶえ)
2
凍土踏み焦土を踏みし靴残る
3
冬の靴雪踏みしめる無音音
4
陽だまりの冬菫や靴は新しき
5
靴下の丸まつてゐる炬燵かな
落笛(もがりぶえ)冬の激しい風が柵(さく)などに吹きつけて笛のような音で鳴ること。
冬菫は晩冬の季語 タチツボスミレは2月ごろに見ますね
ここで録画再生を止めて鑑賞と予想と採点を楽しんでみます
1 向き合っている靴と靴虎落笛(もがりぶえ)
現代仮名遣いで口語
スキー旅行に行ったカップルの女性が向き合うように靴を並べた自作自演の愛嬌
隙間に雪や氷が詰まって虎落笛が鳴くのだろうか
予想 田中 2点いれます
2 凍土踏み焦土を踏みし靴残る
凍土が「とうど」と読む 歳時記では「いてつち」
災害あった地域へ赴くボランティアの靴を想像しました
残る・・痛んでいても捨てるに捨てられない思い出のある靴でしょうか
予想 高野
3 冬の靴雪踏みしめる無音音
意味的に三段切れにしてあるのかな? 雪踏みしめて無音な事があるのか? ギュウギュウと音がするハズだ
風がなくて、雪が静かに大量に降っていると、無音を感じるかもしれない、周囲も静かだろう
雪が降り終わってする雪かきではなく夜のうちにある程度処理しないと、翌朝がひどくなるような状況かもしれない
予想 古坂大魔王 青森だったはず
4 陽だまりの冬菫や靴は新しき
わかるけど、破調で五六八 2音字余り
新しい靴で出かけたら、足元に紫色の小さなスミレが咲いていて陽も当たっていてホッコリしましたということでしょうけど
前情報で「切れ字のテクニックを詠みこむ中西アルノに俳人たちが驚く。」とあって、切れ字「や」を使っている
予想 アルノ 字余り癖がついてしまったのか
5 靴下の丸まつてゐる炬燵かな
厚めのソックスを履いていて、炬燵の中でムレて無造作に脱いでしまって丸まっている
靴下は自分のものではなく、「かな」が二人の距離感をしているように読みました
予想 小野 1点いれます
これから放送を見て答え合わせ また大きく外しそうだな
一方のアルノは「すごく良い」と正確な日本語。
やはりこの娘は大物やね。
特選三席を忘れていました
ストーブの前に家族の靴揃ふ 北海道札幌市
人形のよごれぬ靴よ雪催 大阪府豊中市
新しき雪靴まづは手を入るる 新潟県村上市
雪靴の句は高野先生の鑑賞とは別に、共感性が高いと思います
特に靴に性能を求めるときは必ず手を入れている記憶があります
「すごい+形容詞」
https://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/20231001_3.html
流行なんですね
皆様、あけましておめでとうございます
今年、アルノの俳句がますます上達しますように
たしかアルノは出ない
今度の日曜の1月第1回(6:35~)は、お題「氷」
アルノの学習は“オノマトペ”。判らずググってしまった
“自然界の音・声、物事の状態や動きなどを音(おん)で象徴的に表した語”
選者:夏井いつき、レギュラー:家藤正人。題「氷」。
季語「氷」の誤解を一気に解決!困った時は歳時記を開け!
氷の凡人ワードは「通学路」と「割る」。今回の脱ボンの句は?
0から俳句 家藤正人、中西アルノ(乃木坂46)が生物園でオノマトペに挑戦!
—参考 岸本尚毅の俳句レッスン オノマトペ 擬音語 擬態語 (NHK俳句2018 2021年度選者)
https://www.sakigake.jp/special/2020/haiku/article_31.jsp
https://www.sakigake.jp/special/2020/haiku/article_79.jsp
https://www.sakigake.jp/special/2020/haiku/article_80.jsp
https://www.sakigake.jp/special/2020/haiku/article_88.jsp
https://www.sakigake.jp/special/2020/haiku/article_89.jsp
— 氷
インターネット俳句 末成歳時記
https://yeahscars.com/2021/01/18/kohori/
>単に「氷」と言った場合は、大地が生み出す冬の自然現象に因るものである。
冷蔵庫や夏の氷とは別ですよってことですね
—きごさい歳時記より
氷(こおり、こほり)晩冬【子季語】厚氷、綿氷、氷の声、氷の花、氷点下、氷塊、結氷、氷結ぶ、氷面鏡、氷張る、
氷閉づ、氷上、氷雪、氷田、氷壁、氷の楔、蝉氷
【解説】
気温が下がり水が固体状になったもの。蝉の羽根のように薄いものを蝉氷、表面に物影が映り鏡のように見えるものを氷面鏡という。
【例句】
一露もこぼさぬ菊の氷かな 芭蕉「続猿蓑」
氷苦く偃鼠が喉をうるほせり 芭蕉「虚栗」
瓶破(わ)るゝよるの氷の寝覚め哉 芭蕉「真蹟詠草」
鴨おりて水まであゆむ氷かな 嵐雪「続阿波手集」
歯顯に筆の氷を噛む夜かな 蕪村「蕪村句集」
くらがりの柄杓にさはる氷かな 太祇「太祇句選続篇」
包丁や氷のごとく俎に 長谷川櫂「初雁」
ふるさとの夜の暗さの氷かな 高田正子「花実」
爬虫類、両生類もあるし、ここなら詠みたいモチーフが多そうです
予習拙句
山に近い町の道
坂道や黒き氷となりにけり
登山
雪稜の雪の下には氷る岩
ピッケルや刺さらぬ氷叩き割る
油断して水筒氷る山の峰
氷の凡人ワードは「通学路」と「割る」。
とすれば、凡人の句から
通学路氷踏み割る子等の声
駄菓子屋のでこぼこ道に張る氷
ガキ大将氷割るのは我が仕事
マドンナや薄い氷の小径行く
漫々たる江を流れ行く氷かな 氷 正岡子規
透き通る氷の中の紅葉哉 氷 正岡子規
スケーターステップ刻む氷面鏡 高澤良一 石鏡 氷面鏡 は「ひもかがみ」
月光のはりはりわたる氷湖かな 三田きえ子
うたたねのわれも浮きたし浮氷 永島靖子
氷瀑を攀づアイゼンを疑はず 荒川文雄 『銀河』
鶴立ちておのが影研ぐ氷面鏡 古賀まり子
火掻棒もて割りにけり厚氷 中村雅樹
初氷夜も青空の衰へず 岡本眸
夜は星の語り部となる氷湖かな 雨宮きぬよ
(1/14)NHK俳句 題「寒造」
選者:山田佳乃、ゲスト:安藤桃子(映画監督)。題「寒造」。寒い冬に仕込む日本酒の神秘。
高知に移住した安藤さんのエコ体験談。「お酒少々」は「二升」のこと!?
中西アルノ(乃木坂46)が大好きな蛇を抱いてニッコリ。
【出演】山田佳乃,家藤正人,中西アルノ,安藤桃子,【司会】柴田英嗣
寒造(かんづくり)晩冬【子季語】寒造酒
【解説】
寒中の水を用い醸造する酒をいう。この酒の味は旨く腐りにくいことから寒造と呼ばれる。
【例句】
奥深きその情こそ寒づくり 宗因「宗因 発句集」
並蔵はひびきの灘や寒作り 其角「五元集」
碓の十挺だてや寒づくり 召波「春泥発句集」
天地の間香らせ寒造り 長谷川櫂「初雁」
アルノさんは前髪の重たさや輪郭が高橋留美子のキャラクターを連想させる
生きものの酒ぶくぶくと寒造り 山口誓子
泡を読む天窓あかり寒造 山田弘子 初期作品
素裸に蒸し米もんで寒造り 鷹羽狩行
蔵唄にもろみつぶやく寒造り 細井清子
杜氏唄の祈りにも似て寒造 西村妙子
大樽に伊耶那伎の櫂寒造 西村和子 かりそめならず
来て見れば雪の中なる寒造 岸本尚毅 舜
—-予習拙句
櫂突きや杜氏唄継ぐ寒造り
(1/14)0から俳句 家藤正人、中西アルノが大好きな蛇を抱いてニッコリ。
【ロケ地 足立区生物園】
生物の動きや音を「オノマトペ」として書き溜める
アルノさんも生き物も活きゝとしていて楽しい放送でしたが、
気になるモチーフがあっても、例えばリクガメで作ると
ガシガシとガラスの窓に挑むカメ → 季語がない
ガシガシと窓にリクガメ石蕗の花 (つわのはな、つはのはな)初冬 よく見る花です
生き物が冬の季語なら問題ないですが、何を取り合わせるか・・
選者:山田佳乃、ゲスト:安藤桃子(映画監督)。題「寒造」。寒い冬に仕込む日本酒の神秘。
高知に移住した安藤さんのエコ体験談。「お酒少々」は「二升」のこと!?
【出演】山田佳乃,安藤桃子,【司会】柴田英嗣
寒造(かんづくり)晩冬【子季語】寒造酒
蛇足
【艶俳句】奥田瑛二さんはゲスト安藤桃子さんの父
「子規」
傾城の罪をつくるや紅の花
出女が風邪引聲の夜寒かな
句歴30年の奥田瑛二さん「艶俳句」のススメ 寂聴さんの一言から広がったエロチシズムの世界
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/299382
ゲストは高知在住 皿鉢料理が有名
寒造りはエコなのか?
※個人的にはイメージの問題だと思います
名句de穴埋めクイズ
寒造酒をXXとも我が子とも 上野一孝 xx=神 手がかかる、神秘性
特選6
蘊蓄を聞くも孝行寒造 埼玉県入間市
大枡に能登の塩載せ寒造 岐阜県高山市
寒造り蔵人へ恋いたすまじ 滋賀県守山市
東北に玉風来たり寒造 奈良県天理市
天窓を雪の埋め行く寒造 福岡市
杜氏入り蔵動き出す寒造 大分県由布市
ゲスト
寒づくり湯気の向こうに紅一点 安藤桃子
紅一点湯気の向こうへ寒づくり 語順を変え「へ」を使い動きを出す
三席
角張って角張って飲む寒造 千葉市
銀色の闇へ目をやる寒造 兵庫県姫路市
静の杜氏動の蔵人寒造 山口県岩国市
—
感想 角張が大好きです、銀色も感嘆しました
選者:村上鞆彦、ゲスト:松田ゆう姫(モデル・アーティスト)。【司会】柴田英嗣
父の松田優作の記憶は百合の香!?作詞と俳句の共通点とは。
0から俳句【出演】 家藤正人,中西アルノ
中西アルノのオノマトペ俳句。
アルノが動物に触れて詠んだオノマトペ俳句がまさかの展開に。
—きごさい歳時記より
悴む(かじかむ) 晩冬【子季語】悴ける、こごゆ
【解説】
冬の冷気のため、手足が思うように動かせなくなる状態。
ひいてはその状態が心にまで及ぶことがある。
【例句】
飴なめて流離悴むこともなし 加藤楸邨「野哭」
–575筆まか勢から
悴む手こする太陽赤き下 村越化石 山國抄
悴みてこころ閉してしまひけり 柴田白葉女
悴みてすぐ知れる嘘ひとつ吐く 山田弘子 こぶし坂
悴める手を病む母に握らるる 鈴木昌江
悴める掌のかたちして枯柏 高澤良一 ももすずめ
悴める掌を包みやり諭しけり 西村和子 夏帽子
悴んで聞いて忘れてしまふこと 稲畑汀子 春光
悴む手女は千も万も擦る 山口誓子 一隅
楽しみ
–俳句のサロンから
悴みて甘え上手な犬とをり 竹内美智代 酸漿 200104
悴んで奉納試合豆剣士 安部しずほ 築港 200303
川を見る君の唇悴めり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200501
関八州の悴かむ風の朝かな 村本真由美 遠嶺 200503
——–
予習拙句
敵味方雪玉作り悴めり
つむじ風追い掛け合つて悴みぬ
(1/21)0から俳句【出演】 家藤正人,中西アルノ
【ロケ地 足立区生物園】
1/7擬音語、擬態語のオノマトペと例句
1/14生物の動きや音を「オノマトペ」として書き溜める
1/21本日は詠んだ句の発表
びりびりと顔に流れる新年の風 青山ネモフィラ
くぷくぷとちひさく大寒のあばら 家藤正人
家藤さんの句から
アルノさんのモルモットを抱いた時の感想は「プクプクって鳴いてます」
逆の「くぷくぷ」になっています
次にちひさく(小さく)
大寒 1/20土曜日 収録日は昨年の11月下旬から12月初旬でしょうか
「あばら」膝にのせ撫でているからこそ分かるあばらなのでしょう
しかし句だけを読むとどうなのでしょう
モルモットであることは視聴者には刷り込まれています
少年の頃に読んだ本に「船乗りクプクプの冒険」があって、疑問なのと
「ちひさく大寒のあばら」でイメージするものはなんだろう
母馬と一緒の仔馬、飼っている犬や猫・・
読み手の想像に任せるといっても、曖昧すぎる気がします
当たり前ですが、さすがに俳人なので凝った表現で17音になっています
アルノさんの句は、またまた・・字余りです
何を書いているか良くわからない先生の句よりはマシで、
ちゃんと伝えられています
しかし、生物園でのロケをした意味からは逸脱していますし、
下五は「新年の風」で字余りの効果と良いほうにとれば、
なくはない気もします
客観的には、この程度の句で字余りにするのは駄目でしょう
指導者は義務を果たしていない
同じ字余りにするなら、季語「新年」ではなく、
「春の初風(はるのはつかぜ)」だと思いますね
やはり、生物園はオノマトペはあるだろうけど、
季節感を狂わせている場所なので、
生物園のオノマトペを捨ててしまったという大失敗の回になりました
拙句
旧友とアルバム巡る炬燵の夜 昨晩旧友が来た
生物園でオノマトペ独自性はないけど平明に
ガシガシと窓にリクガメ石蕗の花
温室にピョン〳ヽ飛ぶや小さき猿
冬蝶は園の蜜場にハラ〳ヽと
プク〳ヽと小春楽しむモルモット
メェ〳ヽと餌引く山羊の冬毛かな
暖房に蜥蜴は脱皮ベリ〳ヽと
舌チロリ巻き付く蛇に悴めり
(1/28)NHK俳句 題「扉」
句会開催!題は「扉」。
物議を醸し出した中西アルノの句とは。
伊集院光が新季語を生み出すかも!?
キュンとする俳句の作者が意外な人だった?
今回の高得点は誰の俳句なのか。
【出演】高野ムツオ,中西アルノ,伊集院光,
木暮陶句郎,西山ゆりこ,【司会】柴田英嗣
字余りを見るのが辛い、今度はどうだろう、物議とは何だろう
題「扉」
音読み ヒ 訓読み とびら フリガナを付けて と
意味 とびら。開き戸。前後に開閉するとびら。
熟語 開扉・権扉・中扉・鉄扉・扉絵・門扉・叩扉・荊扉・柴扉
回転扉・貫通扉・関の扉・水密扉・扉の木
・俳句季語一覧ナビより
木枯や空の扉の限りなし /高野ムツオ 蟲の王
仮の世の回転扉夏蓬 /高野ムツオ 蟲の王 夏蓬(なつよもぎ)三夏
天の扉や初雁一羽失ふ /岡本和子
教会の木の扉から夏の蝶 /熊谷愛子
鶏頭や扉叩いて子供泣く /岸本尚毅
月光の扉は内へ開かれし /高田正子
海女沈み扉の如く海は閉ぢ /上野泰
風渡る牧の扉の子かまきり /岡村光代
音立てて鉄扉下り来る雛の前 /岡本眸
宿の扉を中千本の花に引く /山田弘子
秋風の誰か来さうな扉かな /稲田眸子
流刑地の扉重たく閉ぢて冬 /角川春樹
水門の鉄扉をかすめ夏つばめ /田口紅子
聖樹立ち自動扉の落ち着かず /鍵岡/勉
–予習拙句
五月雨に山小屋扉濡れ男
土合より蓬峠へ夏扉
(高野先生の句から、登山の思い出を詠む 土合は地下の深さが有名な駅)
上高地着きたる初夏のバス扉
戦前の冷たきビルの扉開け
五月雨や山小屋の扉の濡れ男
冬の朝山小屋の扉を開けて
雪晴や山小屋の扉は開かず (雪に埋もれて窓から出入りする)
春暁や山小屋の扉を押して
五月雨に山小屋の扉も濡れにけり
五月雨に山小屋の扉も濡れてをり
夏の雨まだ山小屋の扉の外に
秋雨やまだ山小屋の扉の内に
土合より蓬峠へ夏の扉よ
冬の朝はや山小屋の扉開け
雪晴や山小屋の扉は開かにくく
雪晴や山小屋の扉は開かずして (雪に埋もれて窓から出入りする)
春暁や山小屋の扉を押し出でて
もう訂正バカ
アルノさんの俳句
あいさつとしょうしてねらうお年玉
すすきがね風に吹かれておどってる
蝶の羽ぼんやり透けるハルジオン 青山ネモフィア
テスト中塩素かおるや夏の風 青山ネモフィラ
夕日残る車に父のサングラス 青山ネモフィラ 六七五 夕日指すならば5音だが、評価される 許容範囲
夏旺ん枯らした声のアンコール 青山ネモフィラ
休日のヒッチコック夏の雨 青山ネモフィラ 五六五 即興なので・・
噴水に人を待つ白ワンピース 青山ネモフィラ 高野先生は白を雲、犬 幽霊という本人の解釈もあった
海亀や太古の名残かその尾ひれ 青山ネモフィラ 五八五 名残か
海亀を垂るる重たき尻尾かな 家藤正人
水海月巻き込む青にほどく青 青山ネモフィラ 綺麗な表現
頂きに胃を咲かせたる大海月 家藤正人
七夕やインスタントのすまし汁 青山ネモフィラ 10点句でした 椀の宇宙性が評価された
紫の色濃き葡萄や祖母想う 青山ネモフィラ
丸々と水のしたたる葡萄かな 青山ネモフィラ これはいい
足早に自転車押して虫の闇 素直と評価される
ラグビーや負けて自分も号泣す 青山ネモフィラ
鯛焼きを今日だけ尾から食べてみる 青山ネモフィラ
ほうたるの包む手の中は小宇宙 五八五
ぢやあ私クリスマスケーキ買つてくね 青山ネモフィラ 五八五 口語で歴史的仮名遣い
陽だまりの冬董や靴は新しき 五六八
びりびりと顔に流れる新年の風 青山ネモフィラ 五七七
蛍から先は定型を外しています、反抗期でしょうか
(1/28) 句会
1
回転扉でて春服のすそひらり
春服 春の装いのこと。冬の重い衣装から解き放たれ、心も浮き立つようである。衣服の色も春らしい明るい色になる
2
扉絵は夢二のをんな暖炉燃ゆ
暖炉はストーブの子季語 冬
竹久夢二 大正ロマンを代表する画家 独特な美人画が有名 商業デザインも多い
3
落第の額扉に押し付けて ルビ 額ひたい 付けて つけて
落第 仲春の季語
4
初見舞い扉内外笑支度 ルビ 笑支度えみしたく
初見舞いは角川季寄せに無かった、ネット季語にも無かった
5
冷蔵庫の扉開ければ林檎姫 ルビ 林檎りんご
冷蔵庫は夏の季語 林檎は晩秋の季語 (冬林檎は冬)
林檎姫という梅酒の商品がある
【出演】高野ムツオ,中西アルノ,伊集院光,
木暮陶句郎,西山ゆりこ,【司会】柴田英嗣
—-
ここで止めて、朝食にしてから、ゆっくり考える
偽装していなければ作者予想は簡単だけど
予想と鑑賞 敬称略
1 七 七 五 十九 上五字余りの七とするのかな 説明不要な爽やかな一句 予想高野 偽装より回転扉を好きなことが勝った一句 2点
2 扉に竹久夢二の美人画が貼ってある、暖炉が焚かれていて暖かい部屋 レトロでゆったりした空間 素直に予想木暮 竹久夢二伊香保記念館 ちょっとベタ
3 この扉は大きくて重たくて冷たいのだろうと思いました、明るい春もあれば重く辛い春もある、歳を重ねると記憶の奥にしまうから予想はアルノ 1点
4 人々を笑わせる和ませるような人物が病床の友人を新年に見舞う景 歳時記にない言葉でも季節を感じさせれば良いという挑戦の句なのでしょう 予想伊集院
5 六 七 五 林檎姫という梅酒がとても好きなのでしょう、さわやかな飲み物の感触がありありと
梅酒という読みがあっているかどうか?、取ろうとも思ったけど、商品名を使うのは斬新だけど意味不明とされるかも 予想西山
三席
冬の星扉はそつと閉めてよね 神戸市
はつゆきや絵本の扉よりうさぎ 白山市
寒夜の扉ひとりになっただけのこと 寒川町
感想 絵本の扉にオオと思いました
———-
句会 結果と感想 敬称略
1 アルノ 伊集院2
2 木暮 アルノ1
3 ゆりこ アルノ2 高野2 木暮1
4 伊集院 ゆりこ1 高野1
5 高野 木暮2 ゆりこ2 伊集院1
アルノが高野が好きであろう回転扉を使い
ゆりこがアルノっぽい若い時代を詠み
高野がぶっ飛んだ題材で詠んで見事に外されてしまいました
3と5が5点だったのは、アルノっぽい句だったからと思えなくもない
アルノの今回の句はまたまた字余り継続で反抗期継続ではあるけど、中七下五と受け取れるのでリズムは気にならない
回転扉と春服の取り合わせが素晴らしい、すそひらりにあざとすぎるは同感
「でて」を取れば17音の収まるし、無くても意味は破綻しない
林檎姫は生のリンゴなら季節はどうなるのか
「回転扉」は高野が大好きな言葉だろうと予想していました、またすっかり騙されて悔しいです
1 アルノ
今日のアルノ
自らの体験、ファンである椎名林檎が林檎姫、
勉強したのか大正ロマンと夢二、どれもGJ
下(句なのかメモなのか)見ずに話せればなお良い
“楽屋見舞い”とかタレントとして勉強にもなっている
11/8の放送より2/4は入学試験
— きごさい歳時記から
入学試験(にゅうがくしけん/にふがくしけん) 仲春【子季語】 受験/受験生/受験子
【解説】
二月~三月頃行われる入学のための試験。私学では幼稚園、
小学校から、公立は高校、大学に入るために生徒や学生は受験する。
有名校へ入るには過酷な試験勉強を強いられるため、受験地獄などという言葉生まれた。
—575筆まか勢から
こんなきれいな空合格の子と仰ぐ 中村明子
喫茶店いつもの席の受験生 関口美子
合格と四十貧乏はじまりぬ 中山フジ江 『富士南』
三色菫も菜の花も舞へ合格す 石田あき子 見舞籠
受験期や少年犬をかなしめる 藤田湘子
受験子のお洒落ごころは別にあり 山田弘子 螢川
受験子の夕餉のキャベツ大盛りに 館岡沙緻
受験生来てさまよへり遊園地 相馬 遷子
合格子土手に自転車横倒し 岡本眸
受験子の寄り道の丘送電塔
題「入学試験」。季重なりはタブーではない!?成功させるポイントとは。
中西アルノが初の愛媛県松山市に上陸!吟行句に挑戦。松山城や道後温泉を満喫。
[出演者]
【出演】夏井いつき,家藤正人,中西アルノ,【司会】柴田英嗣
予習拙句
受験子の寄り道丘に鉄の塔
(2/4)0から俳句 家藤正人,中西アルノ
中西アルノが初の愛媛県松山市に上陸!吟行句に挑戦。松山城や道後温泉を満喫。
ロケ地 松山城 本丸広場 日本100名城~現存天守12城のひとつ
戦国のままの狭間を通るは春一番 青山ネモフィラ 狭間はさま
まず気になるのは「ままの」でこれを除けば一応句形は整います
戦国の狭間を通るは春一番 青山ネモフィラ
意地でやってるのではないのかという気がします
「まま」と「狭間」がリフレインっぽいから、字余りOK
なんて拡大解釈したのかとも考えられますが、無理筋です
春一番のあったかい風が吹いている→これは間違い
気温は高くなるけど、船が転覆しかねない強く危険な風なので、
城のような高い場所では風に逆らって歩くのも大変です
狭間ぬける風も春めく松山城
松山城は現存天守12城の名城だから入れるべき
大街道商店街
俳句甲子園が行われていて歴代最優秀賞の銅板が展示
クレープ屋
春暖にふわりクレープの焼きあがる 青山ネモフィラ
字余りでリズムが悪い「の」をとるべき
春暖にふわりクレープ焼きあがる 青山ネモフィラ
道後温泉 足湯を堪能
寒明けや旅路の素足をいやす道後 青山ネモフィラ
これも586と字余りでリズムが悪い(裸足素足は夏の季語)
寒明けて道後の旅の足湯かな
足湯で素足で癒されるている事になる
五七五は基本だから、全国の俳句愛好者はどう思っていることでしょう
これだけ字余りが続いているのだから、夏井家の指導を疑います